【100均小物】でできるルアーコーティング

DIY

こんにちは。管理人のひろよんです。

今回は、僕の良くやるルアー(ジグメタル)のコーティングについて書きます。
プロのコーティングというと、2液ウレタンクリアを使ってエアガンで吹くイメージですが、僕のような日曜大工の範囲では2液というだけで敷居がすごく高いのです。そもそもコーティング物が小さく、ガンや洗浄液など用意するものが多すぎてコスパが最悪なのです。

1液のものはお手軽な代わりに、シンナーが多く含まれ色流れの問題やプラスチック部分が溶けたり、シンナーの匂いで家人からクレームがついたり、、

そこで、コスパが良く、匂い少なく、コーティング厚があって、筆で塗れるいい方法はないかと、いろいろ試行錯誤した方法です。この方法は慣れればすごく簡単で材料もダイソーと薬局で1000円位で用意できます。

用意するもの

ダイソー 2液エポキシ接着剤10分硬化型

こういった2液エポキシはもう古いんかなぁ、、、近所のホームセンターではセメダインXのような1液でなんでも接着、超強力っていうタイプが殆どで、2液があってもクリアがなかったりで、結局はダイソー品に落ち着きました。

察しのいい人は、ここまで読んでエポキシ接着剤塗るんか!って思ったでしょうが、、、、まぁその通りです。ただ、そのままでは硬くて塗りにくく、薄塗りができないのでひと工夫します。

ダイソーのこの接着剤を使います。

きわめて小面積をコーティングするとき

ルアーのアイが外れて貼りなおしたのでその周辺だけとか、ロッドのガイドのスレッドを1か所だけ巻きなおしたので、、、などの簡易補修に使える方法。

方法はとても簡単。エポキシ樹脂はドライヤーで加熱するとサラサラになります。もう笑っちゃうくらいサラサラに。

2液エポキシをよく混ぜてドライヤーで加熱するとあっという間にサラサラになって気泡が抜けます。サラサラになったらためらいなく一気に目的の所に塗ります。
対象があたたまってもいいものなら、先によく混ぜた2液エポキシ接着剤を塗っておいてからドライヤーで加熱し脱泡・微修正・成型するでも構いません。

温めることで気泡もほとんど抜け、クリアな仕上がりになります。筆跡もかなり消えます。温めすぎると接着剤自体が沸いてまた気泡が発生します。

なお、温めることで一時的にサラサラになりますが、硬化反応もそれなりに促進され、5分くらいで硬化が始まります。大面積には向きません。

2液のうち硬化剤の方を少なめにすることで加熱による化学反応の促進は鈍化しますが、それでも大面積にコーティングすできるような感じではありません。

大きいものにコーティングしたい

加熱法は、簡易な代わりに硬化速度が速すぎて小面積にしか使えませんが、この方法は、大きめのルアー位なら余裕でコーティングできます。

エポキシ樹脂は硬化前であればメタノールに溶けるので、燃料用のメタノールで希釈して使う方法です。他にもアセトンなどの除光液やシンナーなどにも溶けますが、匂いの問題と下地が溶ける問題が解決しません。
100均でも、昔は燃料メタノールあったのですが、最近は薬局で買っているので、今売ってるかはわかりません。(燃料用メタノールにもエタノールやイソプロピルアルコールが入っていますが、なるべくメタノールの含量の多いものを使ってください。僕は90%以上のものを選ぶようにしています。)。エポキシ樹脂そのものは長期間のメタノールとの接触で劣化するのですが、短期間なのであまり弱くなっている気はしません。

まず紙コップなどのなかで必要な量より多めの2液エポキシ接着剤をあらかじめよく混ぜておきます。よく混ざったら燃料用メタノールを適量入れて、よく混ぜたあと、さらに必要な量だけメタノールを追加して硬さや濃度を自分好みに調整してルアーなどに塗布します。

いきなりメタノールを沢山入れると、ダマができるのでちょっとずつ入れます。

最初はこんな感じの透明な液ができます。ダメになったら牛乳みたいに白濁します。

でも硬化時間そのものはあまり変わらないようで、ダイソーの2液エポキシ接着剤の場合10分〜くらいしたらコップのメタノールが真っ白になってきます。そうなったら一応それで液の使用期限です。使用時間を伸ばしたい場合は値段が高いですが硬化時間の長い2液エポキシ接着剤を使うか、慣れるまでコントロール難しいですが硬化剤の量を少な目にして使います。

僕は主剤:硬化剤 5:4くらいで使って、エポキシの混ぜ始め〜15分くらいで液がダメになる感じですが、夏になるともっと短くなります。ダイソーの接着剤はB材が硬化剤になります

予め、パーツクリーナーやシリコンオフなどコーティング対象に合った方法で脱脂をしておきます(これが一番大事)

あとは、どぶ漬けか筆で作ったコーティング液を塗ってドライヤーで加熱するとメタノールが蒸発し、エポキシもサラサラになって筆塗りの凸凹もあまり気にならなくなります。(この時、引火に注意です)
きれいに仕上げたい場合は、この後、水研ぎ→2回目コーティング→水研ぎ→薄めに作ったコーティング液で上塗りまたはコンパウンドで磨きます。

こういったロッキングプライヤーで対象を固定しておけばすごく便利です。

作例

ダイソージグ

メタノール希釈法 ダイソージグに筆塗り1回 液は濃いめ
分かりにくいですが、顔の造形の凸凹も埋まるくらいにはコーティングできています。胴体中ほどにちょっとゆがみがありますね。

ロッド補修

加熱法 筆塗り2回 メタノール希釈無し

仕上げの形成研磨はめんどくさいからさぼったのでちょっと凸凹
調子に乗ってライターで炙ったら(メタノールで希釈したのをライターで炙ると即着火します。間違えないよう)エポキシ接着剤が沸騰して内部に気泡が、、、、(´;ω;`)ウゥゥ

自作ルアー

メタノール希釈法 筆塗り3回 液は薄め 研磨あり
写りこんだ蛍光灯が歪んでいますが、この後バフで磨きこんだのでつやつやになったのですが写真データが行方不明。まぁまぁきれいにコーティングできています。

最後に

今回、ダイソー2液エポキシ接着剤でできるコーティングについて書きましたが、やってみようって方は自己責任でお願いします。(メタノールの毒性、引火性については十分事前に調べてくださいね)

メタノールまは毒性も強いのですが、体内に取り込まれると網膜にあるアルコール脱水素酵素によりホルムアルデヒドが大量に作られ短時間でギ酸に代謝されます。結果目が見えなくなるので、間違えても飲まないよう厳重に保管して下さいね。釣り出来なくなりますよ!

ただ、この方法がコントロールできるようになるとかなり厚手のコーティングができますし、何よりエポキシ樹脂は強いです。マニキュアのトップコートとは比べ物になりません。

コーティングで行き詰ったら是非いちど試してみてください。失敗しても責任はとりませんがw

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