こんにちは!管理人のひろよんです。
さて、我が家には4匹の猫がいまして、その衛生管理も僕の仕事だったりするのですが、、
いちばん困るのがトイレなんです。
以前は固まる猫砂を使っていましたが、飛散ること甚だしく、、
ここ数年はずっとユニ・チャームのシステムトイレ(デオトイレ)にお世話になっています。
デオトイレって?
デオトイレは猫用のシステムトイレといわれるもので、従来のおしっこをしたら固まる猫砂と違い、おしっこで固まらない専用の猫砂をザル状のトイレの中に敷いておしっこは流れ落ちザルの下でシーツで受けるタイプのトイレになります。
シーツは週に1回くらい水分が飽和する前に交換し、猫砂はうんちにくっついて目減りはあるものの概ね1か月に一度交換すればほとんど匂いもなく、運用できる画期的なトイレです。
システムトイレの砂が廃棄できない、、、
このデオトイレですが、シーツの廃棄は特に問題なくできるのですが、猫砂の廃棄に問題があります。
デオトイレ専用の猫砂には「紙製の丸いもの」「木製ペレット」「鉱物系ペレット」の3種類があります。本体セットを買うと標準で「鉱物系ペレット」が付いてきます。
この「鉱物系ペレット」ですが、自治体によって捨て方が違うようです。我が家の属している自治体は少量ならOKとなっていますが、、、、実際捨ててみると、「回収できないものが入っています」と張り紙をされることも、、
じゃあ、紙か木製にすればいいのですが、どうにも匂いを防ぐ力が弱いうえ、いろいろなメーカーの物を試しましたが、我が家のように多頭だと半月待たずしてボロボロになってしまい、結果運用コストが、、、
ということで、以前から再生について色々挑戦していましたが、おおむねの手順を自分用(マネする人は自己責任で)に書いてみることにします。
デオトイレ専用鉱物系サンドの再生
デオトイレ専用鉱物系サンドの裏書を見ると主な素材は「ゼオライト、シリカゲル」となっています。
ゼオライトについて書くとめちゃくちゃ長くなるので簡単にかくと、目に見えない小さな穴のいっぱいあいた鉱物で電気的にアンモニアを吸着する力があるものです。
シリカゲルはもうちょっと複雑でシリカゲルは両性酸化物で、
Si(OH)4 ⇄ H2SiO3+H2O ⇄ SiO2+2H2Oと都合よくアルカリにも酸にも反応するのでアルカリ性のアンモニアも酸性の尿酸も中和されてしまいます。
このゼオライトとシリカゲルを都合よく再生するには、、、表面の汚れをしっかり洗い流したのち、400~500度までで加熱すれば行けるんじゃね?と思って実践しました。
成分表をよく読んでほしい。主な素材、、、主な、、ですね。
何か他なもの入っていますw真っ黒に焦げました。そこまで温度かけてないのに、、、
まぁ、気を取り直して、そうなれば薬品で再生するしかありません。
早速、特許情報を特許庁のHPに調べに行きます。なるほど、あるある。
ゼオライトは薬品再生いけるな。シリカゲルは化学式通りだと水洗いして乾燥すれば終わりじゃね?
結合している水分子を乾燥させるほど温度はかけられないのですが、猫砂利用だとアンモニアの中和が主目的になるので、水分子を抱いたままでもいいかw
早速準備を始めます。
今回の再生する予定の猫砂です。ざっと10kgくらいあります。もちろんこの量を加熱再生するとなると相当の電気代かガス代がかかります。薬品再生だと200円くらいで再生できます。
用意するもの
食塩 適量
塩素系漂白剤 適量
蓋つきバケツ
ザル
量は再生する猫砂や容器の大きさに合わせますので計算してください。
手順1 バケツに使用済みの猫砂を入れてなるべく熱いお湯を入れ30分ほどおく。
砂の使い込み度にもよりますが、ひどいにおいがすることもあるので蓋つきバケツ推奨
手順2 しばらく置いたらお湯を入れ替え、そこからかき混ぜるように洗う。この時💩の破片などは比重が軽いためほとんど流れ出ていきます。
手順3 表面の汚れが落とせたら、今度はゼオライトに電気的に吸着しているであろうアンモニアをゼオライトから引っぺがします。方法は簡単です。濃塩水に入れればOKです。本来、ゼオライトは塩の成分のナトリウムよりアンモニアのほうを強く吸着しますが、食塩の濃度を一定以上にすれば、アンモニアを放出しナトリウムと結合します。その食塩濃度は6%以上。ちなみに海水は約3%なので結構な濃さです。
今回10Lのバケツに7Lくらい猫砂が入っていて、実質水は猫砂の隙間に入ったものと残り3Lくらいなので、5Lくらいあるのかな?塩が濃い分はなにも悪影響がないので1kg投入してよく溶かします。
参考 水10Lに対して600g以上で6%以上 できれば飽和位濃い液にすると間違いないです。
手順4 食塩水に入れてそのまま放置でもいいのですが、翌日つけ汁がめちゃくちゃアンモニアおしっこ臭い!というわけで台所用漂白剤(塩素系)を僕の場合は1本投入です。
別に意味なく入れているわけではなく、アンモニアの分解には次亜塩素酸ナトリウムが有効で、かつ殺菌もでき、かつ食塩を使ったゼオライトの再生に特に悪い影響がないばかりか、アンモニア分解しちゃうので再吸着が防げます。(ちゃんとそういう特許情報もあります)
入れた瞬間、すぐに反応が起きてガスが出ることがあるので屋外か換気のいい所で行ってください。
蓋をして一日置きます。
手順5 一日たったらあれほどお湯で洗ったのに写真のように黄色い汁が出ています。
漂白剤を入れていなかった場合は、この段階で濃縮おしっこ汁といっても過言ではないくらい臭い汁が出ていることがあり辟易するのですが、漂白剤を入れるようにしてからは、アンモニア臭は全然、色もかなり薄いものとなるようになりました。
手順6 ザルにとってしっかり水洗い。よく洗ったら塩抜きでもう一度、お湯か水につけて一昼夜おきます。
手順7 一昼夜おいてみましたが、ほとんど水側に黄色い汁は出ていません。匂いもアンモニア臭いにおいは全然ありません。
この段階でおしっこ臭い場合は塩+塩素系漂白剤にもう一度漬けます。塩の濃度不足と塩素系漂白剤をケチったらうまくいきません。バケツ一杯に塩素系漂白剤1本は最低必要です。アンモニアの分解に結構な量の塩素が必要なのです。
最後にザルにとってよく洗い、天気にいい日にしっかり乾かします。夏場なら2,3日、冬場で1週間くらいで乾くと思います。
きれいになった猫砂たち。夏場なら日のよく当たるとことでたまにかき混ぜながら2,3日。
庭でコンクリや鉄板などがキンキンに熱くなっている上に広げてもOKです。
最後に
はやりのSDGsではないのですが、それ以前に普通に我が自治体では捨てられないので再生にチャレンジしつづけてようやく手順が固まってきました。我が家はデオトイレが5台www専用サンドも金額で毎月たった3千円ほどなので労力には全然見合いませんね。自治体が猫砂を捨てられる場合にはまったくもってお勧めしません。
そもそもメーカーも洗って使えるなんて言ってない全くの保証外です。
では!
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