ドラグの調整方法について

ツール・メンテナンス

こんにちは!ブログ管理者のひろよんです!

前回では、ドラグのメンテナンスについて書いたのですが、今回は調整方法について書いていこうと思います。

大型青物やハタ類を狙っている人では当たり前のドラグ調整も、メバルリングやアジング、エギングといった比較的ライトなゲームを主体に釣りを楽しんでいる人は、意外と感覚や雰囲気でドラグ調整している人がおおいのではないでしょうか?

でも、ドラグ調整を感覚でしかしていないために、不意の大物に走られてラインがプツンって、ラインブレイクしてしまい悔しい思いをしてしまう方も多いのではないでしょうか。適切なドラグ調整することで、タックルの限界に近い大物でも時間をかけて釣り上げることも可能です。

今回は私がおこなっているドラグ調整について書いていこうと思います。

ドラグ調整の基本

一般にドラグの強さは使用しているライン強度の1/3程度が基本となります。
もちろん1/3というのはあくまで目安で、口切れしやすいアジや身切するイカではより緩めにと、また、根のきつい場所でのアコウや根魚などを狙う時には、絶対的な主導権をとるため、あえてオーバースペックなタックルとラインでフルドラグで強引に抜く場合もあります。
という風に、魚種や場所によってもドラグ力を考えながら設定する必要があります。

また、ドラグ調整ではリールから直接引っ張った時と比べ、ロッドにラインを通した場合ではガイドの抵抗などでドラグ強さ直接引っ張った場合に比べ強い力でないとドラグが効き始めないことがあるので、ロッドにラインを通して、ロッドを曲げながら調整するのですが、これを行うのには2人の人が必要なのですが、私は家で調整するときは一人で直接リールからラインを引っ張って計っています。(私の場合は適当に10%ほどロッドロス分として低めに設定しています。)

秤を使った方法

実は最近まで私も感覚や雰囲気でドラグ調整していましたが、やはりちゃんとデジタル秤を使って、実際にかかっているドラグ力を計ってみたところ、それまでの感覚よりかなりドラグを締めてもよいということがわかりました。

計り方は簡単でラインの端にチチワを作り、それに写真のようなデジタル秤をひっかけて引っ張るだけです。
この秤は空港とかで手荷物計ったりする秤で、アマゾンや楽天などで1000円前後で売られているものですが、50kgまで計れますし、最大値固定もできる優れものです。

1,000円程度の秤でも、デジタルで使いやすい。

重さがわかっているものを使う方法

デジタル秤がない場合は、あらかじめ重さがわかっているものをぶら下げる方法もあります。
身の周りにあるものとしてはペットボトル500mL、1L、2Lに水を入れ、それぞれ500g、1kg、2kgとし、それをぶら下げてドラグを調整する方法です。
これはライトタックルなら良いのですが、青物やハタ用のタックルではペットボトルの代わりに、ポリタンクを体重計で計りながら水を入れたりするようです。

私は仕事柄、正確な秤が使える環境にありますので、写真のように1kgと2kgの砂利袋を作っています。
これは、ドラグ調整だけでなく、前に書いたデジタル秤の動作チェックにも利用しています。

正確な秤であらかじめ計っておけば、何でも分銅の代わりに使えます。

スプールを手で回す方法

これは、現地でもよくやるのですが、スプールを手で回してみたり、ラインを直接引っ張ったりしてタックルの限界を超えないようにドラグを調整する方法です。感覚に頼るところが大きいのですが、秤や錘でしっかり調整済みのドラグで感じを試しておくとよいと思います。
私のように、このくらいが全然違うこともありますので、、、

ライン強度について

ドラグ力を決めるためのライン強度についてはこちらにまとめてありますのでそちら確認してもらえるとよいのですが、PEラインとリーダーとの結束方法(結び方)、仕掛けとラインを結ぶ結束方法で強度がおちるので、それも考慮する必要があります。

1lbを453gとした場合、
0.6号PE(12lb) に 2号フロロカーボンリーダー(8lb) を使った場合、
ドラグ調整の基準は強度が弱いほうのフロロカーボンリーダーの8lbの1/3(約1.2kg)はなく、
PEラインとリーダーの結束をFGノットで結束した場合、90%強度として7.2lbの1/3(約1.1kg)
PEラインとリーダーの結束に電車結びを使用した場合、せいぜい50%強度なので4lbの1/3(約0.6kg)
PEラインとリーダーをFGノットで結束していても、リーダーとリグの結束が約75%程度のユニノットを使う場合6lbの1/3(約0.9kg)

と、使う結束方法でドラグ力を変更する必要があります。
実際の釣り場ではここまでシビアにするくらいなら緩めで使って切れないようにすれば良いのですが、理屈を知らないと現地で想像力と簡単な計算でおおむねのドラグ調整ができないと思います。

最後に

思わぬ大物に、手も足も出ずプツンとラインブレイク。
本当に手も足も出なかったのでしょうか?

適切なドラグの調整ができていれば、、、、もちろん、完璧な調整をしていてもエラ洗いでジャンプされたり、急に反転したり、魚のほうが一枚上手のこともあります。

それでもドラグのメンテナンスや調整がちゃんとできていれば、その大物は釣り上げることのできた魚かもしれません。釣りあげることはできなくても、瞬殺されるのではなく1分いや30秒?でも魚と戦えたかもしれません。
今回のドラグ調整についての記事が皆様の一助になれるように願ってます!

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