格安リール 20クレスト長期レビュー

DIY

2020年7月にダイワから新発売した20クレストを発売1か月後の2000年8月ころに投げ釣りやサビキ用に20クレスト LT5000-CXHを買って約1年使ってみたので今回レビュー含め20クレストについて書いてみます。

結論から言うと20クレストは非常に良いリールです。ダイワの基本技術を最低限搭載し、初心者から中級者まで問題なく使えるリールに仕上がっていると思います

決算期や年末年始のセール時に目玉商品としてすごく安い時もあるので、常にチェックは必要です。

20クレスト5000番(左)と1980円の6000番ワゴンリール
質感や糸巻きの並行さなど安物ワゴンリールでは比較にならない

DAIWA 20クレストとは?

DAIWA20クレストは2020年7月に発売になったDAIWA16クレストの後継機で実売で4、000~6,000円くらいで買うことのできるエントリークラスのスピニングリールです。

価格的にも番手、ギア比の種類も多くダイワのエントリークラスの代表として、様々な釣りに対応しています。

ダイワホームページから引用すると

ハイバリューリールのCRESTが待望のLTコンセプトにより大幅軽量化を実現!ATD搭載によりドラグ性能UP!LTコンセプトにより大幅軽量化を実現!(前モデル2500番比で、なんとマイナス40gの軽量化!)
ATD採用によりドラグ性能UP!LC-ABSにより飛距離UP!
1、小型スピニングリール新基準「LT」
2、LTコンセプトによりこの価格帯で、235g(2500番)を達成!
3、タフデジギア4、ATD搭載
5、LC(ロングキャスト)ABSスプール搭載
6、4BB

ダイワHPより

とあります。

20クレストの目玉はLTコンセプト!軽量になったダイワエントリーリールについて紹介していきます。

20クレストの種類

20クレストの種類は、現在(2020.12)ダイワホームページによると
番手で、2000・2500・3000・4000・5000・6000の6種類です。
それに2000番と2500番には浅溝スプール仕様
2500番、3000番、4000番、5000番にはハイギア仕様
の全12種類になります。

種類が多く、本格的なジギングやキャストなど10000番とか使うような釣り以外にはたいていの釣りで使うことができます。

20クレストの特徴

20クレストは廉価でもしっかりした基本性能を備えてます。少なくとも数千円ほどをけちってワゴンリールを買う理由がないほどです。
LTコンセプトによる軽さ、タフデジギア、ATDなどの今までの上位機種にしか採用され来なかった技術の恩恵もあって、実際に触ってみると性能の向上を実感できます。
廉価なのに買って失敗したと思わせないリールです。
ただ、1つ上のクラスの20レブロス、、、これの出来の良さがすごすぎる。実売で1000円位しか違わないのに、この差は何って感じなのです。まぁ、初めて釣りをする人はロッドやクーラー、仕掛けなどをそろえるのに結構お金かかっちゃいますから、1000円でも安く最初のリールには最適の一台です。

20クレスト LT5000-CXHの1年間使用後レビュー

私は実際に20クレストLT5000-CXHを購入し一年間使ったので、評価・5点満点で採点してみたいと思います。

主な使用用途は、ライトショアジギング、投げ釣り、イカのウキ釣り、遠投サビキ等で、一年間で約40回くらいの釣行で使いました。
メンテナンスは基本使用後の水洗い、ラインローラーへの注油、ハンドルノブへの注油と最低限のもので、分解清掃などは行っていません。
また、廉価版のリールとして、特別丁寧に扱うことも、かといってぞんざいに扱うこともしていません。
普通のファミリーフィッシングのような使い方をしたと思っています。

【外観】3点

16クレストの銀色/黒色から濃紺にカラーチェンジに伴い、ぱっと見上位機種との見分けがつかなくなりました。
ワゴンリールより格好良い部類に入りますが、リールハンドルの付け根や、レブロスの金色を配色した派手なデザインと比べると見劣りするところ。

今回一年使ってみて、それなりに傷が入って年季も感じさせますが、やれた感じや、古臭さを感じることもありませんでした。ただ基本性能には何ら関係ないところですが、高評価4点!

【使いごこちの劣化】4点

店頭で触った時の巻き心地自体は、え、こんなに良くていいの?って感じでgood!
ただ、比較的負荷がかかりすぎるとギリギリギリって感じで巻き取ることも多いです。同じような現象はレブロスではでなかったので、個体差かベアリング数の違いか?ボディが樹脂なので設計の違いで歪んでるのか?ローターがたわんでいるのか、、、
2度ほどライトショアジギングで使ってみましたが、60gのジグではもうちょっとしゃんとしたリールが欲しいなと感じています。
上位機種に比べて明らかにリールフットは柔らかく感じます。これについては根掛かりを避けるため高速回収している時にくにゃっとした感じが分かります。
そうはいっても、1年間使用後でも巻き心地にゴリゴリした感触も、引っかかる感触もなく、むしろアタリがついて滑らかになったのでは?と思う部分もありこちらも4点とします。

【軽さ】3点

LTコンセプトのもと新設計された20クレストはエアローター、エアベールも採用されていないのに、旧モデル(非LT機なので4000番と比較)から約100g軽くなり、ボディも小さくなって上出来だとおもいます。
20レブロス5000番と比較しても+15gなので頑張っていると思います。

まぁ、今回は5000番購入で、特に軽さを求めるような釣りはしていない&1年後に軽さが変わるわけでもなく中間評価3点とします。

【ドラグ】3.5点

クレストにもついにATDが搭載されました。ドラグノブも大きくなってgood!
が気になる点が、、、ダイワホームページから引用すると

20レブロスのATDの紹介には
■ATD[オートマチックドラグシステム]
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステム。
従来よりも滑り出しがスムーズなためラインブレイクしにくく、
魚に違和感を与えにくいため無駄に暴れさせることが少ない。
また作動感に独特の粘りがあって低いドラグ設定値でも一気に走られることが減り、
ファイト中のドラグ再調整の頻度が減ってファイトに集中できる。

ダイワHPより

と書いてありますが20クレストのページには

■ATD
魚の引きに追従しながら、滑らかに効き続けるATD(オートマチックドラグシステム)を搭載。

ダイワHPより

としか書いてありません。

もしかして名前は一緒だけど低機能版?それともエントリークラスなので説明を省略した?
一説には 硬いとか調整幅が狭すぎるという話もありますが、少なくとも5000番クラスでは
それによる不満を感じることは無かったです。

ただ、2000番、2500番クラスでライトゲーム(アジングやメバリング)で想定されている場合はドラグの性能でバラしたり、ラインブレイクが出やすくなるので気になる人は上位機種をって感じです。

他のリールとの比較

20レブロスと比較

今回、色々な評価の基準にしたの同じくダイワの新商品 20レブロスです。
20レブロスは現在僕がライトショアジギング用にメインで使っていて、ダイワのホームページ上ではクレストの一個上のモデルということもあり、予備機という意味も込めて、同じ5000番のハイギア仕様で20クレストを購入しました。

実際に使用してみて、実売で1000円程度しか変わらないのに、20レブロスの方が限界値が高いです。確かにクレストはダイワらしいスムーズな巻き心地なのですが、限界になると粘らず、すぐ悲鳴を上げる感じです。一方、20レブロスはかなり粘ってくれます。おそらく、ボディのたわみ感は同じような感じなので、ローターが負荷で曲がっているんだと思いますがあくまで推測の域を出ませんが、
正直、僕が選ぶならレブロス1択です。

発売1年足らずで名機の声も多い20レブロス。
1ランク上の19レガリスよりボディ剛性が高くて使いやすい

シマノセドナとの比較

番手は違うのですがシマノのエントリーリール代表セドナも所有していますので大雑把な比較ですが、、
セドナもそこそこ限界が高いです。シマノの場合セドナ→サハラ→ナスキーと上位機種になっていくのですが、この3機種はボディ共通でベアリング数とスプール周りの部品が違うだけです。
そのため基本性能が高いのか、とても使いやすいリールだと思います。
私のように改造や、分解清掃・改造を自分でする人には拡張性の高いセドナは20レブロスよりおすすめです。特に7BB化でこのリールは化けます。

7BB魔改造セドナは同じリールって?言うくらい化けます。

話がそれたのですが、20クレストとセドナは重量的にもほぼ互角(セドナ4000番)です。初心者は無改造で使う事前提で選ぶなら、うーん、やっぱり20クレストかなぁ、、
悩む理由はセドナの見た目(銀色)がダサいからw

最後に

今回、上位機種との比較では酷評をした20クレストですが、実売を考えると無駄を徹底的に省き良くて来ているリールだと思います。

初めて釣りを始める人でタックル予算が1万~1万5千円位という感じだと間違いなくベストチョイスの一台に入ってくるリールです。

20クレストは従来のクレストの通り、エントリークラスでこれといった高性能な機能があるわけでもないのですが、逆にこれといった致命的な欠陥があるわけでもなく、初めての方にも勧めやすいリールです。

予備機やリール性能にあまり依存しない投げ釣りやサビキなどにもお勧めです。
これを機会に店頭で見かけたら一度触ってみることをお勧めします。

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