ヤリイカを釣りに行こう!(エギング編)

エギング

こんにちは!ブログ管理者のひろよんです。

ある日のヤリイカ釣行(ウキ釣り)の時のこと、

某氏から「ひろよんさん、、、群れ入っているときはエギングの方が手返しがいいし楽しいですよ!」
わい「エギングってあれだろ?若い奴が日がな一日中ジャ!ジャ!ジャ!ってしゃくってるあれだろ?」
某氏「エサ巻きエギという餌を巻くエギを使ってチョンチョンのちょーいで釣れますよ!」
ってマジか?

釣り暦は、小学校から数えると三十数年近くあって、いろんな釣りに手を出してきましたが、エギングは本気でやったことはなかったんです。悪いけど、あれ、もうね、釣れる気がしない。私の中では釣れない釣りの代名詞です。
うーんと考えていたんですが、ここ数年ずっとライトゲーム主体で、新しい釣りを始めていない、、、これも何かの縁とヤリイカエギングに挑戦しました。

ヤリイカのエギングについて

ヤリイカのエギングは主に、普通のエギとは違う細い針金やゴムなどで、ささみやきびなごなどを巻き付けるようになっているエギを使い、そのエギが生きてるようロッドをジャ!ジャ!っとしゃくってから、またゆっくり沈むのを待ってから、またしゃくるの繰り返しで捕食してくるイカをエギの尻尾?についているカンナという針の塊みたいなのでかけて釣る方法です。
シーズンになると人気のエギは釣具屋さんの店頭からほぼ消えてしまうほど、、特に若い人には人気の釣りです。
ウキ釣りと違い、積極的にイカがいるところ探して歩くような感じで、運よく群れに当たると一投一匹のペースでどんどん釣れ、また、ウキ釣りのようにあたりが良くわからず、どんどん餌をかじられてしまう事もなく手返しよくヤリイカを釣ることができます。

ヤリイカのエギングのポイント

ヤリイカのポイントはウキ釣りと同じく比較的深めの潮通しのよい防波堤や磯場、そしてベイトが集まりやすい外灯周辺などですが、捕食の為ではなく産卵のために接岸するので、やはり産卵に適した海藻がある場所にイカが好んで回遊してきます。

そして、大事なのがウキ釣りの人と適度な距離があることが大事です。
冬の海は結構風が吹くことが多く、ウキ釣りは流すときに、エギングはPEなので双方ラインが大きく風に流れお互い釣りが難しくなってしまいます。

どっちが悪いという事はないのですが、基本はあとから来る人が考えて場所に入る、入るときも一言かけて楽しく釣りを楽しむために、距離感を大事に釣りをしましょう。

ヤリイカ釣りの注意

ウキ釣り編でも同じようなことを書いたのですが、ヤリイカエギングは軽装で釣りができるため、ウキ釣りの人が入ってこないようなテトラや磯にも気軽に入っていけるのですが、それに伴い多くの危険もあります。
実際、ヤリイカ釣りで落水する人が絶えないテトラや磯も多く、夜露でこれらの海藻がぬめるとピンスパイクでもほぼ効果なく滑るときがありますし、場合によってはテトラを上がれなくなる最悪の状態になることもあります。

釣れるからと言って無理すると危険なので、ちょっとでも大丈夫かなぁ?と思った場合(特にソロの場合)は勇気ある撤退でお願いします。(地域にもよりますがヤリイカ釣りは冬~春先がシーズンでライフジャケット付けてても、落水したら凍死の危険もありとても危険です)

ヤリイカのエギングタックル

ロッド

長さ

ロッドは市販のエギングロッドで充分ですが、種類多くて何がいいかわからない場合、8.6ft前後の4号エギが投げれるロッドであれば問題なく使えると思います。
エサ巻きエギは3.5号を使うことが多いのですが、餌を巻く分やや重めになりますので、あまり柔らかいロッドだと少し投げにくいか、キャスト時にちょっと気を使うかもしれません。
テトラにおりて釣りをする場合や、後ろが山や藪になっている場合は振りかぶった時に後ろに当たりにくい7ft前後のロッドの方が向いているかもしれません。自分のよく行くフィールドに合わせて決めてもいいと思います。

ロッドの硬さ

ヤリイカエギングでは、ヤリイカのわずかなあたりを取る必要があるときがあります。
シーズン初番で体の大きなオスイカが多いときはいいのですが、後半になってメスイカが多いとドン!っていう強いアタリではなくコンッっていう小さなあたりや違和感でフッキングしていく感じになります。
またエギを少しでも遠投したい場合もありますので、個人的には感度の良いファーストテーパーのロッドが向いているのではと思います。(なお、筆者は気の迷いでスローテーパーのロッドを買ってしまい、現在進行形で買い替え検討中ですww)

リール

2500~3000番のスピニングリールで0.4~1.0号位のPEライン100~150m程度巻ければ、特に問題無く使えます。

リーリングによる巻きの釣りを主体にゲームを組み立てるのが得意な人はシマノやダイワの2万円位以上の価格帯のリールがいいのではと思います。
主にロッドワークメインの場合、ロッドの感度が大事なので、そこそこのリールでも問題なく釣れると思います。
ただ、エギング特有のシャクル動作がありますので、ドラグ性能のいいもの、PEラインが絡みにくいもの、ラインローラーにベアリングが入っているものと選んでいると、おのずと値段も高くなってきます。

ライン

ヤリイカのエギングで使うラインはPEライン一択になると思います。
もちろんナイロンやフロロカーボンラインでも釣れなくはないと思いますが、飛距離やきびきびしたエギの動きを考えるとPEと同じようには釣りができないと思います。
季節がら風も良く吹くので風に流されやすいPEではエアーノットや縺れ、また、流れたラインが障害物に引っかかって、やむなく高切れという事も多く、予算に余裕のある方は予備ラインもしくは予備リールを持っておくといいと思います。

オスのヤリイカでもドラグが出ない程度にくらいしか引かないので、ラインの太さは、PEラインで0.4~1.0号程度で、リーダーは2~3号程度を使う人が多いように思います。

ラインが太いと、飛距離が若干落ち、ラインが太い分、風にあおられやすくなりますが根掛かりしたときの回収率は高く、一長一短です。
私の場合はPE0.6号にちょっと太めのフロロリーダー2.5号を使うことが多かったです。

仕掛け

ヤリイカのエギングではPEラインの先にリーダーを結び、好みでスナップを付けてエギをつけるだけの簡単な仕掛けです。
仕掛けは簡単ですが、エギ次第では全然つれなかったり、爆釣だったりします。

エギですが、産卵期のヤリイカはスイッチが入ると驚くほど警戒心がなく、見えイカにエギを投げてもすいーっとやってきてエギを抱きます。
私は一度、漁船の間でヘッドライトで照らしながらエギを落とし、フォールスピードとエギの姿勢を確認していたら漁船の下から5匹ほどのヤリイカが出てきて、エギに抱き着くことがあって、そのままその5匹ほどを全部釣ったこともあります。

そういった経験もあり、ヤリイカに関してはイカにエギが見えていたらほぼ抱き着いてくると思っていますので、基本はホワイト系のグローを使うようにしています。

エギについてはイカがじっくり視認できる時間が長いシャロータイプかスローシンキングといわれるものが釣果が伸びる気がします。
一方で、ヤリイカは触腕といわれる餌をつかむための2本の長い脚が、普通のイカと比べて極端に小さいので、普通のエギにアタックしてきても、抜けることが多く、そのためヤリイカをしっかり抱かすため、餌巻きエギを使った方がカンナに掛りが良く、釣果が伸びます。

エサ巻きエギも各社で色々な種類がありますが、私のイチオシはKEYSTONE(キーストン)の早福型/邪道編(邪道エギ)です。

他ではほとんど見ない、真っ白ボディに全身グローという、ヤリイカを釣る夜間に最も目立つカラーがあること
V0~V3まで各種の沈降速度がそろっていることで、潮流変化にも対応しやすく、そしてたいていの釣具屋さんに置いてあります。

筆者イチバンのおすすめ キーストン早福型/邪道編 

シーズンになると V0、V1のスローシンキングタイプはほとんどの店で売り切れてしまうので、秋になるころには、シーズン分のエギを買いそろえないと入手か困難になります。

ヤリイカのエサ巻きエギのエサ

エサ巻きエギの餌は、一般に鶏のささみや胸肉、きびなごや魚の切り身など塩締めして干したものをエサ巻きエギに付属の針金でぐるぐる巻きにして使います。
生のものを現地で切りながら使ってもいいのですが、エサ巻きエギはエサの付け方ひとつでバランスが大きく崩れ確実に釣果に影響します。
基本は塩きびなごですが、やはりお手軽に塩ささみや塩鶏肉でバランスを崩さないようにうまく整形して使うといいと思います。
塩ささみの作り方はヤリイカのウキ釣り編で紹介していますのでそちらを参考にしてみてください。

ヤリイカをエギングで釣ってみよう

PEラインにリーダーを結び、エサ巻きエギをセットします。
初めての場所の場合は底取りをしましょう。風がなく流れがない場合はラインが出ていかなくなるだけなのですが、そうでない日ではなかなか底を取るのは難しいと思います。
キャスト後のフォールでカウントを取る習慣をつけて、この場所でこんな感じだと根がかる!とか把握する必要があります。

エギをキャストし着水したら1,2,3とカウントしながらフォールさせ、ロッドを立てるように2,3回軽くしゃくった後、リールを巻いて糸のたるみを取ります。そのまま、またカウントしながらフォールさせ、またしゃくります。

この一連の動作を、繰り返すだけですが、ヤリイカは臆病と言われていますので、あまり激しくしゃくるより、トーントーントーンと階段を軽やかに上がるイメージでしゃくった方がいい場合もあります。

初めのうちは、雌のヤリイカの小さなあたりを逃さないよう、フォール時にリール手元でPEラインを指にかけて以下のアタリを感じとってもいいかもしれません。


ヤリイカの活性が高く、大きな群れが入っているときは、しゃくるまでもなくフォールで釣れることも多く、そんな日は、しゃくらずにただ巻くだけの方が釣果が良かったりします。

しかし、エギをヤリイカに見つけてもらわないことには、釣果につながりませんので、最初は激しく、あとは優しくとか、その日のパターンを早く見つけることが大事です。

ヤリイカがエギに乗ると、オスイカではたいていガツン乗ってきてとても分かりやすいのですが、小さなメスイカでは場合によっては、なんだか巻きが重いくらいしか感じない、もしくはゴミが引っかかっただけに感じることもあります。違和感を感じたら合わせを入れて確実にイカをカンナにかけるようにしましょう。

ヤリイカがエギに乗ったら、軽く合わせあとは、早からず、遅からずで一定スピードでラインをたるまさないよう巻きあげます。早すぎるとイカの身が切れてしまいますし、遅すぎると逃げてしまいます。

たくさん釣りたい!

始めたばかりですが、何度かヤリイカエギングに行って感じた最大のコツは棚をしっかり合わせること。
フォール時にカウントし、確実にエギをイカのいるゾーンに通すことだと思います。
シャローエリアではあまり意識しなくてもいいのですが、深いところでは棚を外すとなかなか釣れません。
また、激しいアクションには来ないのに、小さなしゃくりには乗ってくるなどその日のイカの気分もあります。パターンを見つけること、釣れ続いたのに、しばらく釣れなくなったときも、違う群れに変わったと思われる(サイズの変化や、雄雌の比率が変わって群れが入れ替わったと判断しています。)時も、潮の流れの変化でパターンが変わることもありますので、常に何かしらの変化のサインを見つけて臨機応変にパターンを見つけていくことが大事です。

最後に

個人的にずっと避けていたエギングを思わぬ形(ヤリイカエギング)で始めて、意外にも楽しく、はまってしまいました。群れが入ってきたときの一投一匹の大爆釣もたのしいですし、やはりヤリイカといえば最高級イカ。釣りたてのおいしさは何物にも代えがたく、、、

と、今回は、今年、嫌々始めてみたら、かなり楽しい釣りだったという、ヤリイカエギングを紹介させていただきました。

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